スクールライフ

この春ご卒業された皆様、おめでとうございます。
武蔵MSG高等学院では3月17日(金)に卒業式を執り行いました。
桜の蕾も膨らみ始め、春の息吹を感じる中、これから栄えある未来に羽ばたく卒業生の門出を祝す事ができ、教師一同大変嬉しく思っています。
式場で卒業生を出迎えた大看板は、在校生が心をこめて書いてくれたものになります。ありがとう、そしておめでとうの気持ちがたくさんつまった書になっていると感じました。

卒業生からの、気持ちのこもった素晴らしい答辞をここに掲載します。


答辞
日頃に暖かい春へと近づいている兆しが見える今日の良き日に私たち卒業生のために、このように心のこもった卒業式を開いていただき、心から感謝いたします。
1年生の秋頃、私はこの学校に転入してきました。当時を振り返ると、前の学校の雰囲気が自分に合わず、あまり好きではなかったので、環境を変えることへの不安より開放感の方が大きかった事を覚えています。新入生という事で友達ができるか分からない不安がありました。しかし引っ込み思案で自分から話しかけるような性格でもないので、友達が出来なくても仕方がないという諦めもありました。
しかし、転校して初めて生徒として教室にやってきた日に、考え方を改めざるを得ない事態となりました。その日のロングホームルームにて富士急ハイランドへの遠足があることを伝えられました。一人で遊園地を周るハードルと友達を作るハードルを天秤にかけた結果、私は友達を作ろうと決意しました。しかし初対面の人に自分から話しかけるというのは正に一世一代のようなことです。猶予期間は1ヶ月。まずはとにかく、クラスメートに会わなければ、と、学習センターへひたすらに足を運びました。幸いなことにクラスメイトが受け入れてくれたので、私の努力は報われ無事友達が出来て遠足を楽しめました。その後は部活や行事を通して色々な人と関わることができ、周りの人と関わるきっかけを作ってくれたあの時の友人達には今も感謝しています。友達とは行事を共に楽しむだけではなく、勉強面でも力を貸して貰い、無事単位を修得する事が出来ました。
3年生として過ごした今年度は進路についても考えねばならず、入学願書の書き方や面接の練習等、自分一人では困難な場面が増えました。その際には先生方が親身になって下さり、無事乗り越えることが出来ました。他にも色々気遣っていただきありがとうございました。
在校生の皆さん、新しく入学してくる後輩や、同級生として新たに入学してくる仲間を暖かく迎えてあげてください。始めに話したように私は友達を作るために自分なりに努力をしたつもりですが、それは周りの人たちが受け入れてくれなければ報われない努力でした。貴方達も新たな仲間を迎え入れる懐の深さを持っていてください。そして、これから悩み事も増えていくと思いますが、一人で悩まず相談すること。この学校には親身になって相談に乗ってくださる先生方がたくさんいます。正面からあなたと向き合い、受け止めてくれます。私たちは今日、このすばらしい学び舎をあなた達に託します。今よりももっとすてきな学校にしていってください。
一緒に卒業するみんなへ。この先には色々な困難が待ち受けているかもしれません。しかしそれはこれまでに得た知識や経験、そして培ってきた学ぶ姿勢で、きっと乗り越える事が出来るはずです。どんな逆境にも負けずに頑張っていきましょう。
最後にどうしても感謝を伝えたい人達がいます。これまで私を支え続けてくれた家族です。私が中学生時代に持病で苦しんでいた時、学校に行けなくなってしまった時に見捨てないでいてくれてありがとうございました。あの時は環境を変える勇気が出なくて、なかなか前に進むことが出来ず、甘えてしまっていごめんなさい。今の私がいるのはそんな時でも根気強く支え続けてくれたからです。本当にありがとうございます。まだまだ未熟な私はこの先も迷惑をかけると思います。それでも暖かく見守っていてください。
名残は尽きないところではありますが、本日お越しの皆様に心から感謝し、ますますのご健勝をお祈りして、卒業生の答辞とさせていただきます。

令和5年3月17日 卒業生代表

不安だった当初からは考えられないくらい強くたくましくなった姿に感銘を受けました。
卒業生の皆様のこれからのますますのご活躍とご多幸を心より願っています。



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